メイン事業でも趣味でも、ブログ(WEBサイト)を運営していると、どうしてもアクセス数(PV数)って気になりますよね。
「前月よりもアクセス増えた!」
「PV数が激減した…」
「やった!10万PVだ!」
なんて一喜一憂することでしょう。
中には、暇があればデータをチェックしては「最近なんかアクセスがどんどん下がってる…」なんて落ち込む方もいるかもしれません。
そこで今回は「アクセス数が減ったのは何で?」という原因と対処法をご紹介します。
- 検索順位の変動をチェックするツールを使う
- 検索ボリュームを確認する
などのテクニカルな話ではないので、ぜひ参考にしていただければと思います。
主な原因
アクセスが減少する主な原因はこんなところでしょうか。
そもそもの検索ボリュームが減った
検索ボリューム(検索ニーズ)が減った場合、必然的にアクセスも減少します。
例えば、「ポケモンGO」というキーワードはリリース前後でものすごく検索されましたが、リリース後1〜2週間で検索数が激減しています。
半年以上経った今では、リリース前後の検索ボリュームと比較すると雲泥の差ですね。(それでもかなりある方だとは思いますが)
ですので、こういったトレンドキーワードでアクセスを集めていたのであればアクセスが減少するのも当然です。
突発的に検索ニーズが高まっただけだった
先ほどのようなトレンドキーワードとは関係なく、急に検索ニーズが高まった可能性も考えられます。
例えば、「抹茶の魅力」についてブログで説明していた場合。
- 「抹茶は体に良くて〜」などテレビで取り上げられた
- 「〇〇という抹茶が良かったよ」と著名人が発信した
- 「なぜ?抹茶が値上がりした訳とは」というニュースがYahoo!のトップに掲載されていた
などがきっかけで、数日アクセスが集まることがよくあります。
また、検索ニーズの高まりとは違いますが、SNSやニュースアプリをきっかけにバズったということも考えられます。
ただ、その後は基本的に検索ボリュームが減るので、検索順位に変動がなくてもアクセス数が減少します。
季節変動
突発的な検索ニーズの高まりと似たような話ですが、季節に左右される商品やサービスも多くあります。
例えば、「汗の匂い」というキーワードであれば汗をかきやすい「夏」が、「コート」というキーワードであれば気温が下がる「冬」が、それぞれ検索ボリュームが多くなります。
検索エンジンのアップデート
これが1番影響を受けやすい要因ですが、検索エンジンのアップデートにより検索順位が激しく変動することがあります。
- 平常運転だったのに急に圏外に飛ばされた
- 1ページ目に表示されていたのに2ページ目に表示されるようになった
など。健全に運営していてもこういったことはあり得ます。
「Google検索エンジンのコアアップデート」というやつですね。大きいアップデートの場合は公式にアナウンスがあったりします。
「次の検索結果を表示しています」の影響
ニッチなキーワードで上位表示されていた記事に言える話ですが、そもそも検索されなくなることもあります。
例えば、「applr」という造語をサイト名にしていて、そのキーワードで検索されていたのに、いつの間にか「apple」というキーワードでの検索結果を検索エンジンが表示して流入激減…というケースですね。
新サービスの紹介記事なんかでは意外とある話なので、覚えておきたいところです。
競合の登場
ブログを運営しているのはあなた1人だけではないので、同じようなテーマで書かれた他の記事の方が評価されることもあります。
例えば、海外から取り寄せた商品のレビュー記事でずっと1位をキープしていたのに、日本で発売されてレビュー記事が増え、いつの間にか2ページ目に…なんてことも考えられます。
ブログサービスの変更
- WordPress
- はてな
- ライブドアブログ
- Wix
- Jimdo
など、ブログサービスにもいくつか種類がありますが、ブログサービスの変更でアクセスが下がる可能性も十分に考えられます。
被リンクがどうこう…もそうですが、記事を構成するパーツ(HTMLなど)が全然違うので、移行前後で何らかの変化はあるでしょう。(逆に順位がアップすることもあるはず)
記事の間違ったリライト
記事をリライト(文章を書き直す)すると普通は検索順位に良い影響を与えますが、間違ったリライトをしてしまい逆の結果になることもあります。
例えば、検索順位を上げる目的で関連キーワードを詰め込んだり、画像を多めにすることで、
- 文章に整合性がない
- 長文で読みづらい
- 画像が多くてページの読み込み速度が遅い
といった記事になってしまい、ユーザーと検索エンジンに嫌われる…なんてのは典型的な例でしょう。
サイトのカスタマイズ・WordPressテーマの変更
カスタマイズする部分や規模にもよりますが、ブログサービスの変更と同じくHTMLをガラッと修正することで検索エンジンからの評価が下がることも考えられます。
今までスマホ表示にも最適化してたのに、スマホでアクセスした時もパソコンからアクセスした時と同じ画面が表示されるようになった…など。
これはWordPressテーマの変更にも通じる話なので、テーマの変更時は注意が必要です。
サイトの表示速度が遅い
「もう…このページ開くの遅いな…違うサイト見に行こう」という経験を一度はしたことがあると思いますが、それがあなたのサイトでも起こっているとしたらどうでしょう?
本来訪れる人だった人が来ない。
本来回遊してくれる人が回遊してくれない。
些細な問題と思うかもしれませんが、それをGoogleは検索順位の評価の対象にしていますし、アクセス数に直接的な影響があります。
- データベースの肥大化
- レンタルサーバーとの相性
- 使っているテーマの問題
などなど、色々な問題が考えられます。
対処法
では、次は対処法を考えてみましょう。
アクセス減少の対象が「サイト全体」か「記事だけ」か確認する
まず、真っ先にやることは、アクセスが減ったのがサイト全体か、記事だけか確認することです。
…とは言え、サイト全体でアクセスが減少した場合、明らかにデータがおかしくなるので、「ちょっと下がった」くらいのレベルであれば、何らかの記事でアクセスが減少したと考えていいでしょう。
また、ほとんどのサイトに「キラーコンテンツ(人気記事)」があるはずなので、取り急ぎシークレットモードで検索順位に変動がないか確認するのもおすすめです。
ビッグワードで1ページ目に表示されていた記事が2ページ目に表示された場合も目に見えてアクセスは減りますので。
「内的要因」か「外的要因」か判断する
次に、これまでご紹介したアクセス減少の原因に当てはまるか確認しましょう。
- 検索順位を上げようとリライトした
- サイト構造を大幅に変更した(大規模なカスタマイズ)
など、自分の行動が要因(内的要因)になっている場合はすぐに対策できますが、
- テレビで紹介されて検索ボリュームが増えただけだった
- 検索エンジンで大規模な変動があった
など、自分に関係ない要因(外的要因)の場合は対策するのが難しいですからね。検索ボリュームの推移はGoogleトレンドで確認するのが手っ取り早いです。
様子を見る
アクセス減少に身に覚えがない場合、最も効果的なのは、しばらく落ち着いて様子を見ることです。
1ページ目から圏外に飛ばされたけど、数日後に再び1ページ目に表示されるようになった…なんてことはよくある話。
ここで絶対やってはいけないのが、「検索順位下がった…!やばい、急いでリライトしなきゃ!」と焦って手を加えることです。
よっぽどSEOに精通している方であれば別ですが、検索順位を上げるためのリライトほど無意味なことはありません。無意味どころか、逆効果です。
ユーザー目線でリライト・サイトのカスタマイズをする
- 記事の中でわかりづらい表現をしていた
- ダラダラと関係ない話をしていた
- 無駄な画像が多かった
- スマホでアクセスした時もパソコンでアクセスする時の画面が表示されていた
など、原因が明確になったら、そこで初めてリライトやサイトのカスタマイズをしましょう。
この時気をつけるのは、書き手目線ではなく、読み手目線で改善にあたること。実際の例だと、文字数を大幅に減らしたことで検索順位がアップした記事もあります。
もちろん、リライトしてすぐに結果が表れるわけではないので、長い目で見るのも重要です。
サイトの表示速度を速くする
近年、重要度が高くなっているのがサイトの表示速度、つまり、ユーザーがページを開いてから正常に読み込まれるまでの時間です。
この読み込み速度は検索順位を決定する要因にもなっているので、サイト運営者は強く意識する必要があります。
例えば、現時点では検索順位に直接的な影響はありませんが、AMPページの技術もその1つですよね。特別な理由がなければぜひ導入した方がいいと思いますよ。
また、使っているレンタルサーバーによっても大きく変わるので、これも見直すポイントだと思います。
例えば、エックスサーバーは非常に優秀ですが、速度だけで言えば、MixHostやConoHa WING(コノハウィング)の方が速いですからね。
アクセスが減少した時こそ、こういったテコ入れを試すタイミングかなと思います。
些細なサイトのカスタマイズであれば、検索順位にすぐに影響することはない
余談ですが、ちょっとしたサイトのカスタマイズが検索順位にすぐに影響することはほぼありません。
- divタグの一部をarticleタグやsectionタグに変更
- サイトカラーを変更
- h3タグをh2タグに変更
- 構造化データでマークアップ(将来的にはSEO対策になる可能性あり)
など。
特にhタグに関しては、「h3タグをh2タグにマークアップしたら検索順位が上がった!」なんて思う方もいるはずですが、それは単純にそもそものhタグの使い方を間違っていただけだと思います。
(でなければ、h2ばかり使えばいい話になりますからね)
検索順位・アクセス数の推移を専門ツールで確認しないのも一つの手
お気づきかもしれませんが、今回の記事では、
- 検索順位の変動を〇〇というツールで確認しよう
- Googleアナリティクスで検索エンジンからの流入数を比較しよう
といった話はしていません。
というのも、上級者はそういったツールを上手く活用できますが、初心者の方にとっては不自然なSEO対策をしてしまう可能性があるからです。
- 検索順位チェックツールでいくつかの記事の検索順位が下がったことを確認
- 上位表示されたライバル記事を分析する
- 自分の記事にない情報を発見する
- その情報を自分の記事にも載せる
みたいな。そうやってすべての情報を集めたところで良いことはありません。検索順位は常に変動するものなので、等身大の記事の執筆を心がけましょう。
誰に向けて記事を書くのか?
最後になりますが、忘れてはいけないのは、記事は検索エンジンに向けて書くものではなく、読者に向けて書くものだということです。
検索エンジンに対しての対策は、記事の内容を正確に(なるべく早く)伝えることだけで十分です。
適切なHTMLマークアップも、hタグも、構造化データのマークアップも、結局はそういうことですからね。
- 検索順位が下がった…
- アクセスが減った…(激減は別)
と慌てずに、自分がやれることを淡々とやることが、アクセス数アップに最も効果的な方法です。