- src(画像のURL)
- width(幅)
- height(高さ)
など、HTMLにはいくつもの属性がありますが、中には、「これどんな意味があるの?必要なの?」という属性もあります。
例えば、画像のalt属性。WordPressでは「代替テキスト」という専用の入力欄が用意されていますが、空欄のままにしている方も多いのではないでしょうか?
画像のalt属性とは?
画像のalt属性とは、画像が表示されない時、スクリーンリーダー(画面に表示されている文字を読み上げるソフト)を利用している時に代わりに使われる、画像の説明文のことです。
- 通信状態が悪い
- ドメインが変わり画像のURLも変わる
など、何らかの事情で画像が表示されない時に役立つのはもちろんのこと、スクリーンリーダーを利用している視覚障害者に画像の意味を正確に伝えることができます。
具体例
例えば、
- こちらが僕が飼っているペットです
- 柴犬の画像
- すごく可愛いですよね!
という構成の場合、altがないと柴犬を飼っていることを伝えることができません。
でも、altの値に「柴犬」があれば、画像が表示されなくても柴犬を飼っていることを伝えることができます。
altは必ず設定しなければいけないの?
そういった理由から、画像のalt属性は基本的に設定すべきです。アクセシビリティの観点からもそれが理想です。
ただ、これは実際にスクリーンリーダーを使ってみるとわかりますが、altが邪魔になることも多々あります。
例えば、先述のように、画像にaltがなければ意味がわからない場合は当然必要ですが、
- 装飾的な意味で画像を使っている
- 画像がなくてもまったく影響がない
などの場合、<img src="http://test.com/img/dog" alt="" >
のように、altの値を空にした方が良かったりします。
なぜなら、altの値が空の場合、画像の部分がスルーされて文章の部分だけを読み上げてくれるからです。
ファイル名やランダムな文字列を設定するくらいなら空の方が良い
そして、「IMG0456」や「sample-image」など、意味を成さないファイル名を自動でaltに設定したり、ランダムな文字列をaltに設定するのは好ましくありません。
いや、好ましくないというか、本来の「代替テキスト」という概念からかけ離れていて逆効果です。
その証拠に、WordPressでは代替テキストを自分で入力しない限りaltの値が空になります。(WordPress4.7から、この仕様に変更)
「PB SEO Friendly Images」というWordPressプラグインで、画像のファイル名や記事タイトルをaltの値に自動で挿入することもできますが、そうするくらいなら空の方がいいでしょう。
SEO効果は?
alt属性がSEO対策になることは知られていますが、ここまでの話を踏まえると、どういった場面で、どういった理由で効果があるのかがわかると思います。
画像がなければ意味がわからない場合は適切にaltを設定することで評価されるはずですが、画像を装飾的に使っている場合や、代替テキストとして機能していない場合は、SEO効果があるとは考えられません。
むしろ、適切に設定されていなければ、アクセシビリティが低くなるので、SEO効果としてはマイナスになることの方が多いはずです。
ただ、通常のページの検索結果ではなく、「画像検索」としてのSEO効果は大きいと思います。Googleもalt属性はよく利用しているそうですからね。
例えば、柴犬が吠えている画像を探そうと「柴犬 吠える」と検索した時に、alt="吠えている柴犬"
がある画像と、altがない画像とでは、前者の方が上位に表示されるでしょう。
そういった意味では、何かしらの値をaltに設定した方が良い気もしますが、画像検索からの流入が少ないサイトであれば無理に設定する必要もないと考えています。
適切に設定しなければマイナス効果になるというリスクもありますからね。キーワードを詰め込むのがいけないのもそういった理由からです。
まとめ
当サイトでは、ほとんどの画像を装飾的に使っているのでaltを空にしていますが、図解しているようなサイトであれば、意識的にaltを設定することでSEO対策になるはずです。
ちなみに、alt属性がなかったり、ファイル名や記事タイトルを自動挿入しているようなサイトでも上位表示されているので、今からすべての画像にaltを入力するような必要はないでしょう。
以上、ご参考までに!(`・ω・´)ゞ